昭和のこどもたちからの提案

昭和のこどもたちとその時代 提案 昭和博 自然(生命)と伝統を胸に、未来を開け 私たちの再生と活性のために

原点回帰

私たち日本人の暮らしは、この50年で大きく変わりました。あまりに変化が大きくてこどもたちに何がどう変わったかを伝えるには言葉では表せません。
今を生きる私たちにとって、いつの間にか生活は豊かで便利になり、衛生的で安全な国土で暮らさせていただいているという実感があります。しかしその幸福を享受するためにどれだけの多くの犠牲がはらわれてきたことでしょう。
そして今現在もこれから先もどれほど大きな負の遺産を私たちのこどもたちに強いることでしょう。
自然環境の破壊と放置、エネルギー、人口問題、食料問題・・・。
現代日本が抱える闇は、身の丈を超えて物質的な豊かさを追い求めた結果とも言えます。
昭和30年代にこども時代を過ごした私たち。十字架の試練ともいうべき戦争体験をかいくぐった大人たちのおおらかな愛に育まれて、貧しさの中でも飢えを知らず開放的で、自然もまだ日常の中にありました。あれから、半世紀の間に、先の戦争でも変えられなかった日本人の価値観を、国民一丸となった豊かさへの渇望は、やすやすとその一線を踏み越えていきました。
そうして私たち日本人の暮らしは、ここ50年で大きく変わりました。今、50年前の暮らしを私たちのこどもたちは想像することすらできなくなっています。だから何がどう変わったかということを知るには、変わる前の暮らしを知るかありません。
50年前の日本人の文化・伝統の中には、風土や歴史に根ざした日本人特有の感性や美意識が脈々と受け継がれています。50年前の私たちの暮らしを知ることで、私たち日本人の祖先が追い求めた本当の意味での「命を授けられたことの幸福」が今この時代に生きてこそ、実感できるかもしれません。
信仰、愛、健康、家族、仕事・・・。いつの時代でもこの苦悩に充ちた世で人々の心の支えになってきたものです。
いうなれば、それがあれば人は尊厳をもって生きられる。混沌としたこの世でのたったひとつの価値「命」「生きる」ということにおいて謙虚にならなければ、私たちは自らを危うくすることでしょう。

未来世紀、どのように時代の価値観が変わろうと人間が人間であり続ける限り、人は子供の時期を経て成長し老いて次代に命を引き継いでこの世を去るという法則が変わることはありません。
飢えもなく安全も保障されたこの国で、豊かな情報、蓄積された文化に接して成長した私たちが、次代に引き渡すべきは、いつの時代も人が追い求めてきた「英知」と呼ぶべきものではないでしょうか。

子供の頃を思い出してください。何もなくても生き生きと「命」を謳歌していたあの頃の自分ともう一度出逢ってください。
信仰、愛、健康、家族、仕事・・・。あの頃、当たり前にあったものを取り戻すことがすなわち「再生」への道なら、「あの頃」の私たちを描いた「昭和のこどもたち」が少しでもそのお手伝いが出来れば幸いです。
その「昭和ののこどもたち」が生まれた時代背景を「昭和博」と称して、今多くの人とあの頃の価値観を共有し、心を分かち合う場を作ることをここに提案いたします。

一目瞭然

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