昆虫少年
かつての子どもに比べて今の子どもは時間と空間と仲間を失ったという。
高度成長期前の日本。海や川は美しく、里山や野原には多くの生物が生息する豊かな自然があった。
子どもは昆虫や動物や植物によく触れた。
自然と深く関わり具体的によく観察し、特徴をとらえ、大人の目から離れたところで
友達や年長者との知恵の伝達と交流を通して様々に学びあった。
子どもたちは季節ごとの自然の恵みの在りかと食べ頃をよく知っていた。
遊びながら食べ、食べては遊んで日が暮れた。