昭和のこどもたち展示会情報
浜の子
浜に生まれた子は塩が混じる井戸水の産湯に浸かり潮風に吹かれて育つ。
漁村の浜は子どもたちの生活の場そのものだったから水の事故を防ぐため遊びながら泳ぎを覚えた。

少し大きくなると自分で海藻や貝をとった。
好奇心を満たす生き物たち。光る海 怒涛の嵐 揺蕩う海。

四季折々様々な表情を見せる海に鍛えられて浜に生まれた子は
この磯辺から畏れとともに豊穣をもたらす『板子一枚下は地獄』の海を相手に生きる海人になる。