昭和のこどもたち展示会情報
かんころ飯
四方を海に囲まれた日本で、沿岸に暮らす人々は湧くような魚介資源に恵まれ飢えることはなかった。

四国の西の端、佐田半島は背後に急峻な山地が迫り平地はほとんどない。
稲作には不向きな急斜面に、へばりつくようにサツマイモと麦を植え主食とした。
サツマイモの粉を炊いたものを「かんころ」という。

狭くて暑苦しい室内を避けて外で夕餉を取る漁師の一家。
海の漁獲物を米と交換して、この家では大人はかんころ飯を食べ、子供は白飯を食べている。